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2005年10月20日 (木)

保育所民営化の良いところは?

民営化の良いところって何でしょう?とコメントいただきましたので考えてみました。

 1.人が変わります。

これまで通っていた保育所で慣れ親しんだ保育士さん達が丸ごと変わります。
子どもにとっては、その保育所が民営化されたのではなくて、違う保育所に通い始めるに等しい環境の大激変です。
 今までの保育士さんと合わなかった親子にはチャンスかも…。
 もちろん、大好きだった親子には悲劇的です。

2.保育内容、施設環境が変わるかも…。
  英会話とかピアノとか漢字学習とか、世の中の流れにそった早期人材育成型の保育(?)をやってくれるかも。
保護者のニーズに合わせた保育
例えば、見栄えのする発表会とか…。

今までの保育内容に共感をしている保護者には衝撃の変化ですが…。

施設や遊具が公立時代より良くなる可能性もあるかもしれません。


今は保護者の価値観は様々だと思います。
そういう意味では、上記のように人によって良いと感じる結果をもたらす可能性は確かにあるでしょう。

あと、行政的には「コストを削減し効率的な行政運営を行うことができる」とどこの自治体でも言うでしょう。

「良いところ」とは何か?がポイントだと思います。


そこに通う子ども達自身、そして保護者が何を良いことと考えるのか?

民営化を行うためには、
少なくとも
価値観の違う保護者同士や、
これまで保育を担ってきた保育士らが、
子ども達の成長のために、人間の成長にとって乳児期に大切にしなければならないことは何かを
考え合い、話し合う、時間を十分に保障しなければならないと思います。

残念ながら、枚方では口では保育内容・水準を守ると言いながら、

保護者同士が、

保護者と公立の保育士が、

保護者と自治体が、

引き継ぐ民間園と自治体と保護者が、

十分に理解し合えるまで、話しあう時間が

民営化を急ぐばかりに、十分に保障されなかったと思います。

こういう時間をかけることそのものが、非効率だと切り捨てられるわけです。

ちょっとずれてるかもわかりませんが、感じている点を書きました。

 「良い点は…?」人によってあるかもしれないけど
 だから良いとはやっぱり言えない。
 公立保育所だからこそ担える役割があるからです。
それは、またの機会に…。

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子育て支援」カテゴリの記事

コメント

にんたまさん、はじめまして。コメントありがとうございます。

ー公立園を民営化するより、新たな保育所を認可することは出来ないのでしょうか?
私立公立を問わず様々な園から選べるように、保育所自体が増えればいいと思っています。ー

  ホント、その通りですね。枚方市も無認可の保育園を小規模の認可園にしたり、定員増をしたり努力はしていますが、まだまだだね。

 ちなみに枚方市の保育所数の推移をご紹介します。比率として公立が多い自治体ではありませんから、せめて、これぐらいは残してほしいと思います。

1970年度末    公 9   私10  計 19
1980年度末    公17   私29  計 46
1990年度末    公18   私33  計 51
2000年度末    公18   私33  計 51
2004年4月    公17   私37  計 54  

 90年代から2000年にかけての10年が空白の10年となっています。
この頃が我が家の保育所生活時代なのですが、待機児数が700人を超えていました。
当時にちゃんと、保育所整備をすればいいのに、「少子化対策」なんて今頃になって声高に叫んで…。あげくのはてに「弾力運用」という、つめこみでの待機児解消策にはしってるんだから、納得いかないよね。
 
 ところで、「公立だからと言って保育の質がよい訳では無い」という利用している保護者として率直に感じている感想を寄せていただきました。
 背景にはいろんな問題がありそうですが、
保育の質について、いろいろとご意見を聞かせていただきたいと思います。

投稿: HITOMI | 2005年10月25日 (火) 04時10分

初めて投稿させていただきます。にんたまです。

最近よく「民営化」の話が出ていますよね。
私の子供が通う保育所でも色々な活動をしています。
その中で少し思った事は「何が何でも公立がよい!」「民営化は保育の質が下がる!」と思っている保護者の方が多いと言う事です。
何でそんな風に思うのか不思議でなりません。

私個人的には「公立保育所の保育の質」に疑問を持っています。

私の子供は私立から公立に転所して来ましたが、先生の数の少なさにびっくりしました。何でこんなに少ないの??と担任の先生に疑問をぶつけたところ、「市の基準を下回っていないので大丈夫」とトンチンカン(?)な答えをいただきました。
そんな事を言っているのではなくて、この先生の数で児童全員を見れるのか?と問いたかったのですが…。
実際担当クラスの児童を見切れずに、各所でケガをする子が相次いでいます。
園庭で何針も縫うケガをしている児童、廊下で転んで骨折する児童、ケガまではいかなくともあちこちでケンカが起きています。
だからといって、園庭で遊ばすな!監視しておけ!とは思いません。ただ先生がそばにいれば防げる事故も多いのではないかと思います。

前の私立保育園だけが先生が多かったのか?と思い、他の私立園の保護者に聞いてみたところ、私立4園が現保育所より先生の数が多いと言う現状がわかりました。

その他にも先生の言葉遣いや保育内容にも疑問があります。

だからと言って、即民営化!とも考えてはいません。
ただ、「公立だからと言って保育の質がよい訳では無い」事も知っておいて欲しいのです。

少子化少子化と言われていますが、保育所の需要は増えているのに施設は追いついて無い、大型マンションの建設が相次ぎ小学校がパンク寸前の所もあります。
公立園を民営化するより、新たな保育所を認可することは出来ないのでしょうか?
私立公立を問わず様々な園から選べるように、保育所自体が増えればいいと思っています。

長文乱文失礼しました。

投稿: にんたま | 2005年10月24日 (月) 07時48分

 あ〜さん、コメントありがとう。
子どもの権利条約では「こどもに最善のものを…」って

「児童に関するすべての措置をとるに当たっては、公的若しくは私的な社会福祉施設、裁判所、行政当局又は立法機関のいずれによって行われるものであっても、児童の最善の利益が主として考慮されるものとする。」(ユニセフ訳)

うたっています。

民営化は子どもにとって最善のものか?
行政に考える余地はありません。
コスト削減が最優先なのですから。

「子ども達にできるだけ負担のかからない民営化を」という言葉を添えただけ…。
根本問題は検討の余地なしの強引な民営化です。

あ〜さんの言うように「入所基準の撤廃」は必要だと私も思います。そうすると「保育所に入れない…」にも書きましたが、行政の都合で、子どもの生活環境をコロコロと変える必要はなくなるわけです。

 でも、今の流れの中では公が直接責任を果たすとは思えません。
 政府の規制緩和の方向は、一貫して「安上がり保育」の方向です。幼保一元化も私たちが望むような一元化ではなく、市場拡大と行政コスト削減、そのための基準低下と緩和の方向ではないでしょうか。

 でも、現行保育水準を守り発展させる方向で、幼保が一元化できたら、こんなすばらしいことはないと思っています。
これまでの枚方市は常に、一歩も二歩も進んだ保育行政を展開してきたんですから、
「子育てするなら枚方で」と言うなら、それぐらいやってほしい。
まさに行政レベルが問われる問題です。

*「公立保育所のこどもは…」という下りは、発言委員の主観に基づく意見です。具体的な根拠をあげられていませんでした。


投稿: HITOMI | 2005年10月23日 (日) 21時42分

公立保育所の民営化の良いところ??
チョット疑問に思ってしまいました。
確かに、何が良くって何が悪いの?と問いかけたくなる行政施策ですが、その前に何か忘れてないでしょうか?

何故、児童福祉施設として保育所が存在するかです。

児童福祉法の総則に次のように書かれています。
第1条 すべて国民は、児童が心身ともに健やかに生まれ、且つ、育成されるよう努めなければならない。
2 すべて児童は、ひとしくその生活を保障され、愛護されなければならない。
第2条 国及び地方公共団体は、児童の保護者とともに、児童を心身ともに健やかに育成する責任を負う。
第3条 前2条に規定するところは、児童の福祉を保障するための原理であり、この原理は、すべて児童に関する法令の施行にあたって、常に尊重されなければならない。
と書かれています。

時代の背景と共に保育所がおかれる環境も徐々に変わってくるのも確かです。しかし、保育所は第一義的に「子ども達のためにある施設」だと私は思います。

この総則を読む限り、すべての児童が対象です。であるなら保育所の入所要件の撤廃がまず取り組まなければならない問題だと思っています。

その中で、施設数が足りなくなる事に対して国・自治体が何をしていかなければならないのか?
おそらくそういう事態になれば民営化という話にはならないでしょう。

言葉足らずの私の私見を少し書かせて頂きましたが、現に枚方で民営化された宇山保育所を例に感じたところを少し・・・。

保育水準について)
公立保育所の場合現在17園がありますが、17園の中で人事異動があります。
また、立地地域の住民層との融合からその単一保育所の水準が出来上がります。
単一保育所で経験した保育士が移動しまた別の単一保育所の水準を経験する。この連鎖の行き着く先は、「枚方市全体の就学前児童に対する保育の基礎水準」となっていきます。
当然、後ろに枚方市という行政があるからですが・・・。
一方で、私立保育所の場合、多くても2~3園の経営で人事交流も少ないとなるとその立地地域のみの水準になる事は避けられない状態です。

障がい児保育について)
私は、各地で行われる「公立保育所の廃止処分・民営化」についての保護者向け学習会に出向く事があります。
いま、各地でこの民営化について行政が発言している中で気になる障がい児保育についての内容は、公立保育所の役割として「障がい児保育、人権保育、外国籍児童保育、アレルギー児対応等」を挙げています。
私立の役割は、「特別保育等の柔軟な対応等」を挙げています。

実際に枚方でもこの考え方が主流ではないでしょうか?障がい児保育は、経験が非常に多くを必要とすると思いますが、私立の職員の平均年齢から言えば、資質をとやかく言う前に・・という事になるでしょう。見る事はできるが保育ができないということです。

HITOMIさんのブログの中に、確か「公立保育所出身の子どもは、小学校に上がると何か違う」みたいな発言が議会内であったとか・・・・。
人権侵害にかかわる発言と思います。詳細が知りたいですね。
その人の価値観を公の場でさももっともらしい意見として言い切ってしまう。言った者勝ちの世の中になってきたような気がして危機感を感じています。

投稿: あ~ | 2005年10月23日 (日) 12時45分

続きを書いてもらったようなコメントです。ありがとう。

民営化の良いところは?
・個々には良いと感じてもらえる点があるかもしれないこと。
・コストを削減し、他の施策に使える。
・構造改革のメルクマールとして、評価されること。

だからって、公立保育所をつぶしていくとどうなるのか。
はくの彼女さんが言うように、
長い目で見た時、
保育の質と水準の低下を招くと思います。
なぜなら、「保育のまち」と呼ばれた枚方の保育行政・水準を築きあげてきたのは、保育に係わる職員と公立の保護者会の方々の運動の力だからです。(民間もがんばってますが、全体の中では一部です)

今は同時に、公立保育所の中での正規職員減らしが進められて、非常勤やアルバイトが増加していますが、この傾向が相乗効果となって、じわじわと質の低下が、やがて全体の水準の低下へと進むのではないかと危惧しますが…。

なぜ、公立保護者会が大きな力を発揮することができるのか?
その願いは直接に行政に届けられるからです。

だからこそ、超低い国の最低基準を超える職員配置を実現させ、朝7時から夜7時までの長時間保育、産休明け保育、病児保育、障害児保育、アトピー食対応と給食職員の加配、看護師の配置、もちろん保護者会活動の保障と支援、地域開放などなど、

国が遅ればせながら取り組む内容をいつだって先取りして実践できたのは、行政の目の前に保育現場の実態、保育所の通う家庭の生活状況がリアルに反映されてきたからに他ならず、その役割の中心に公立職員、保護者がいたからです。
取り組みの成果は、民間園にも及ぼされ、公私ともに水準を引き上げてきたのが、枚方の保育の輝かしい歴史です。

「民間の水準があがったから民営化しても保育水準の低下にならない」と民営化を進める人たちが言いますが、それは違うと思います。

規制緩和の大波は、絶対にこれは保育のお金に使うんですよと国から渡されていたお金が、何にでも使えるお金のなかにひっくるめて渡されるようになってきています。保育を企業ビジネスに委ねる方向が強められ、幼保一元化も本格的に動き出すでしょう。
国はこれからもコスト削減のために何でもやってくるでしょう。
 
 子ども達の成長と発達を保障するために必要なコストは確保させるために、今こそ行政も保護者も力を合わせなければならない時です。
今はまだ、全国から何百万という署名が秋の大行動の時には政府に届けられそれなりの影響を与えています。
 しかし、いつしか全国からその母体となる公立保育所が消えていったら…。国の思うまま、規制緩和が進められことになるでしょうね。

投稿: HITOMI | 2005年10月21日 (金) 23時19分

「保育所民営化の良いところ」
ほんとうに、何が良くって何が悪いの?

保護者によっては、民間の方が良いなんて噂も聞いたりします。
でも、自治体の直営保育所を減らすって事は、子どもの育ちへの
いわゆる「サンプル」を減らすのと同じだと思います。

子どもの育ちって、その社会の状況が映し出されてきます。
各地域での子どもの育ちの問題点って
直営保育所があればこそ、自治体としての把握が容易で、
また、そうした子どもの育ちを敏感に感じる事が本来の行政の責務
ではないのでしょうか?
健診だけでは、子どもの様子を行政として把握するのは限界がありますよ。
それを、民間に全てほうりなげようっていうんですから、
私は無責任極まりない!って思います。

また、現保育制度下では、民営化ってしんどさを
感じます。

まず、公私間格差という物があります。
基本的な運営基準が、概ねどこの自治体でも、公立では最低基準の上積みをしてますよね。
この児童福祉施設最低基準って実は民間園では概ね「最高基準」となっています。
これは、民間園も何も悪気があるのではなく、運営費が最低基準でおりてくるのですから、それ以上の基準で運営すると園の持ち出しとなるので仕方ないですよ。
でも、この最低基準。これだけ基準の向上がないままほったらかしになってる先進国って日本だけのようです。
それだけ、最低基準は本当に世界からみて「さいて~!」って言われる基準になっています。

次に、規制緩和で、職員の雇用基準が緩和されています。
公立園では、一定正規職員として就労していますが、
民間園では、それこそ法人の方針で、可能な限りの人件費削減を行えます。
ご自分の職場環境で想像してみたら良いと思うのですが、正規職員が少数で
派遣やアルバイトで占める環境って、正規職員に仕事の責任がどっとのっかって、大変ではありませんか?

さらなる、運営費の一般財源化がまっています。
現在は公立保育所運営費のみ一般財源化がされているものの、政府は民間保育園の運営費も一般財源化を考えています。
今は、ひもつきでもらえる、運営費ですが、今後将来ずっと民間園への保障はありません。
民間園ってそんな危機感のもと運営されていて、そりゃもう大変なんです。

という事で、現在良心的に運営されてる、民間園も危機感をおもちだと思います。

という事で、もしかしたら、民間園になって良かったっていう
保護者もいるのかもしれません。
でも、それは一時の事で、なが~い目でそこの自治体の
子どもの事を考えると、結局、
民営化で良いことって、端的にいえば、公務員べらしという実績を
作る事のできた、そこの首長の対外的評価ぐらいじゃないですか?

将来的に、子どもの育ちの為になるとは決して思えません。

投稿: はくの彼女 | 2005年10月21日 (金) 12時04分

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