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2005年11月 9日 (水)

心の叫びをとどけたい

 以前、私がこのブログに定時制高校の問題を書き込んだことをきっかけに、「定時制高校の存続を求めるネットワーク大阪」の方から1冊の冊子を紹介していただきました。
 『心の叫びをとどけたい』(奪わんといて生きる希望と学ぶ権利、残しといて近くの学校・夜間定時制)という冊子は、大阪弁護士会での府立高校夜間定時制削減に対する人権救済申し立ての意見聴取の記録集です。

 大阪府教育委員会は2004(H16)年に府立夜間定時制29校のうち14校の2005(H17)年度の募集停止を決定しました。停止された夜間高校は、吹田、四条畷、北野、天王寺、淀川工業、東住吉工業、布施工業、城東工業、八尾、富田林、鳳、農芸、貝塚、和泉です。(募集定員は約1000人)

 これに対して、700人が大阪弁護士会に対して人権救済を申し立てを行いました。50人もの弁護士が代理人となっているそうです。  意見陳述では、在校生、卒業生、保護者、夜間中学校の生徒や教員、夜間高校の教員の方々が、定時制高校に対する思い、削減に対する意見が述べられています。

 冊子の後半では、府教育委員会の公約は実現されたのかと、様々なデーターに基づき検証され、行き場のなくなった数多くの子どもが生まれた実態を伝えています。

 それぞれの人の人生と命の重みを感じさせる陳述内容に、胸を打たれます。 夜間中学や高校で、学ぶ喜びと生きる希望を見出してきた人たちの誇りあふれる言葉は、多様な生き方、学び方をなぜ一方的に切り捨てるのか、切り捨てて良いものなのか、深く問うています。

 

 これからも同様にこの学びの場を必要としている子ども達から行き場と、学ぶ権利、生きる権利を奪うことにつながるのが夜間高校の削減問題ですが、府教委は、クリエティブスクールの募集を増やすから夜間高校を削減しても問題にならないと考えてきたようです。  しかし、検証であきらかになったことは、全体としては夜間高校の志願者がほとんど減少しなかったということです。

 

 ネットワークの皆さんは、 「夜間定時制34学級分を1学年1学級で配置すれば、現行の29校を削減しないで、現行通り存続することが可能です。昼間定時制(クリエティブスクール)への志願状況を見据えた後、夜間定時制の統廃合を検討してほしい。05年度からの募集停止を中止してほしい」と訴えておられます。

 受験シーズンを迎え、中3の子どもを持つ家庭以外でも、高校受験について考える機会が増えていると思います。ぜひ、たくさんの人に「心の叫びをとどけたい」(1冊500円…活動カンパです)を読んでいただきたいと思います。   

 

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