JR長尾道踏切(長尾駅南側)の遮断時間改善を
JR長尾駅南側100メートルにある「長尾道踏切」の遮断時間が長すぎると、枚方高槻線をいつも利用されている方からご意見をいただきました。
同様の意見はJR長尾駅前広場の説明会でも述べられていたので、おりぐち勲さんや地域の方に協力をしていただき、朝の踏切遮断時間を調べてみました。
朝7時台は13回踏切が遮断され、1時間うちのべ33分間にわたり閉まっていました。
長尾駅は快速停車駅なのですべての列車がホームに停車しますが、ホームに入る前から踏切が遮断されるため、列車は絶対にまだ来ないことがわかりながら不必要に待たされるのです。(これはイラっとします)
利用者の方によると、列車はまだ来ないとわかるため無理に踏切を渡る車やバイクなどもあり危険とのこと。マナーの問題とも言えますが、踏切に信頼がないことも大きな要因です。JRの踏切事故の多くは無理な横断が原因だそうで、この点からも改善が求められます。
また、踏切を超えて枚方高槻線から府道久御山線に出るまでの距離がわずかしかないため、信号が青でも踏切の遮断により車が流れず渋滞を引き起こす要因にもなっています。第2京阪へのアクセス道路でもあり交通量も多く、調査した日も525台の車が通過していました。
12月の市議会で、市としてもJRに要望をと求めましたが、踏切転落事故を受けて日本共産党の国政事務所がJRへの要望を取りまとめておられたので、要望項目として提出したところ、個別に懇談を持っていただくことになりました。
2月17日に、黒田まさ子府議会議員、おりぐち勲さん、私(広瀬ひとみ)と地域の方々で、JR西日本統轄本部に出向き、状況を伝え改善の要望を行いました。
JR西日本では40分以上遮断している踏切に対し、「かしこい踏切」を導入するなどし対策を実施しているが、長尾道は33分であるため計画に含まれていないと説明されました。(40分以上の踏切は法的に改善が義務づけられている)
しかし、対策が必要な踏切は残すところ1カ所程度となっており、今後については未定とのことでした。
また、ホームに入る前から遮断するのは、長尾駅より松井山手側980メートルのところに鳴動点(列車の感知をする地点)があるためでした。これにより3分前後も踏切が遮断するのです。京橋側は踏切より1027メートル離れていますが、こちらは初めから時間を調整して設置がされているので1分程度の遮断時間になっています。
松井山手側も時間調整をするなり、鳴動点を動かすなど出来ないのかと聞いたところ、回送列車などホームに停車しないものもあるため、通過車両に合わせた時間が安全確保上必要となるとのことでした。
回送列車は夕方以降、1日5本程度で、そのために踏切の遮断時間を終日延ばさなければならないのは不合理です。
結局、対策としては通過車両と停止車両を選別して踏切の遮断時間を変更できる「かしこい踏切」の導入しかないことがわかりました。
改善が義務づけられていないにしても、道路状況や改善を求める声があることを踏まえて今後の対応を検討してほしいと求めました。
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